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矯正治療Q&A 良くあるご質問と答え

歯並びは遺伝する?
子供の顔や体格が親に似るように、顎の大きさや形、歯の大きさや形も似てきます。したがって、基本的に遺伝しやすいと考えられています。 しかし、後天的な原因、たとえば虫歯などで乳歯が早く抜けてしまって永久歯の出る場所が不足したり、顎の成長の異常、あるいは指しゃぶりや舌の悪い癖などで歯並びが悪くなることがありますが、それらは遺伝しません。
舌の悪い癖ってなに?
何もしていない時に、舌が上下の歯の間にはさまった状態になっていたり、つばや物を飲み込むときに歯と歯の間に舌を強く押し出すような癖のことを言います。出っ歯や開口(奥歯でかんでも前歯がかみ合わない不正交合)の原因になります。 その結果、発音も不明瞭になります。 また、指しゃぶりも不正歯列の大きな原因のひとつです。3歳くらいまでの指しゃぶりは問題ないとされていますが、5歳以降まで続く場合は歯医者さんに相談したほうが良いでしょう。
部分的な矯正は出来ますか?
矯正治療の目的は歯並びを直し、同時にかみ合わせを直すことにあります。通常、上だけあるいは下だけの治療では正しいかみ合わせを作ることはできません。かみ合わせが正しくないと治療後の「後戻り」の原因にもなりますので、注意が必要です。 しかし歯列不正がごくわずかなものであったり、他の歯科治療の準備として部分的な矯正治療が行われる場合もありますので相談してみてください。
大人になってからも矯正治療は可能ですか?
当院は約半数の方が成人の方ですのでご安心下さい。

基本的には高齢でも矯正は可能ですが、顎の成長発育も終わっているので、子供と比べて骨が硬いなどの理由で歯の移動の早さなどに多少違いがあるかもしれません。


出来るだけ目立たないように治療したいのですが?

目立たない装置、あります。

装置をつけると歯は痛くなりますか?

歯を動かすための装置は普通慣れるまでに1週間ほどかかります。その間、歯の痛みは多少ありますが痛くて治療を続けられないという人はいませんので心配いりません。

また処置後、歯が浮いたり痛みを感じる時もありますが、たいてい2,3日するとまったくもとの状態に戻ります。歯の痛みは歯が動き出すときの生理的な信号と考えてください。
当院では、弾力性のある細い形状記憶合金を使って歯を動かし始めるので、痛みも少ないようです。

いずれにしても、小学校低学年の子供でも我慢できる程度の痛みですから、あまり神経質になる必要はありません。


一時的に装置をはずすことは可能ですか?

基本的には装置は途中で外さないほうが良いでしょう。しかし、どうしても外す必要がある場合(結婚式など)は可能です。

当院では患者さんの結婚式の時、お祝いの意味を込めて、装置の取り外しは無料で行っております。新婚旅行から帰られてから、装置を再装着します。

治療効果の面からは外している時間はできるだけ短くする必要があります。


抜歯しますか?

当院の基本的なコンセプトとしてできるだけ歯を抜かずに矯正をする、ということを一番に考えております。
しかし、不正咬合の状態によってはやむを得ず抜歯することがあります。一般的には、第一小臼歯(前歯の中心から数えて4番目の歯)を抜くことが多いのですが、症状によってそれぞれ異なります。
抜歯をするかどうかは、不正咬合の状態や年齢によっても異なりますし、何より患者さんの意思を優先させ相談のうえ、決定いたします。

親知らずは抜いた方が良いのでしょうか?

親知らずとは18歳頃歯列の一番奥に生えてくる第三大臼歯の事です。
通常、生えるスペースがないため口の中に現れてくることはありません。
この歯は
・その前にある歯を虫歯にしたり、
・その部のはぐきを腫らしたり、
・その生えてくる力によって歯並びを崩したり
することがあるため、必要がないばかりでなく悪さをする歯と言われています。
矯正治療に先立って親知らずを抜く場合もありますし、矯正治療後に生え方に異常があるため抜くこともあります。
正常に生えてきている時には抜く必要はないと考えられますが、かみ合わせの状態によって抜いた方が良いこともありますので、相談してみてください。

顎関節症とはどんな病気ですか?

物をかんだり食べたりするのは主に下顎の働きです。このように、下顎を関節の所で動かした時、口を大きく開けにくい、痛みを感じる、などの症状を伴う場合を顎関節症と呼んでいます。

顎関節症は現代病の一つと言われているように、中学生・高校生の歯の検査では10%~20%の頻度で見られ、遺伝・精神的ストレス・悪いかみ合わせ・歯ぎしり・顎の外傷など色々な原因によって生じます。悪いかみ合わせ(歯並び)が原因の場合は、矯正治療で症状を和らげることができます。


子供が強制装置をつけることでいじめられたりしませんか?

学校生活で特に気をつけていただくようお願いする「担任の先生への手紙」を当院では用意してあります。

また、できるだけ目立たない装置を使用したり、逆にカラフルな装置で従来の「金属」のイメージをなくしたりもしています。

欧米では歯並びは、教養や家庭のしつけを象徴する物です。歯並びを悪いまま放置しておくと、「出っ歯」とか「あご」とかあだ名をつけられたり、口臭を指摘されて恥ずかしい思いをしたりと、その人のイメージダウンやコンプレックスにつながります。

近頃日本でも矯正治療が普及してきました。将来国際人として活躍していくためにも、悪い歯並びの方が恥ずかしいと誰もが考える世の中になってきました。


治療中でもスポーツや楽器の演奏は出来ますか?

柔道や空手のような格闘技、ラグビーなどの激しいスポーツでは唇の裏側を装置で傷つけることがあるため、マウスピースを作ってお渡しすることがあります。

また、クラリネットやサックスのような楽器は指しゃぶりと同じ力が前歯にかかるので、出っ歯の治療のための歯の移動を妨げる恐れがあります。あらかじめ、矯正医とよく相談してください。


治療中の歯磨きは?

固定式の装置を歯の表面につけている場合は口の中が汚れやすく、歯磨きも難しくなります。
矯正医や歯科衛生士に教えてもらった磨き方で、歯ブラシやデンタルフロスなどの補助具を使って
丁寧に磨いてください。

歯磨きによって装置が壊れることはまずありません。ブラッシングが悪いと歯肉が腫れることがあります。こんな時は、ウォーターピックなどを使い、歯やはぐきを健康に保ってください。また、当院では月2回、集団歯磨き指導の日を設けております。


治療中に虫歯が見つかったら?

歯のでこぼこや重なりがなくなりきれいに並ぶと、または治療上歯と歯の間に少し隙間を開けたとき、それまで見えなかった箇所に虫歯が現れてくることがあります。

治療中、歯磨き不充分の為に虫歯になる方もおられるでしょう。虫歯を発見したら、矯正治療は中断し虫歯の治療を行います。

箇所によっては、いったんその部分の装置を外さなければなりません。
そうすると、当然矯正治療期間は長引いてしまいます。そうならないよう、教わった方法で正しくていねいに磨きましょう。


治療中に遠くに引っ越したらどうなるのですか?

当院は、国内の場合は 日本臨床矯正歯科医会、海外の場合は World Federation of rthdontistsのネットワークに加入しておりますので、世界各地の矯正専門医に速やかに転医の手続きを行うことができます。

それまでの資料と共に紹介状を持って、新しい矯正医院へ安心して移れます。
当院の場合、患者さんの都合に合わせて治療間隔を調整致しますので、引越し後も継続してご来院してくださる方もたくさんおられます。


矯正に健康保険は使えますか?

一般的に矯正治療では健康保険を使うことはできません。

しかし、唇顎口蓋裂の矯正治療は通常、健康保険が適用されることになっているので相談してみてください。


治療費は税金控除の対象になりますか?

不正咬合は顎や口の病気のひとつと考えられますので、かみ合わせや顎の異常の治療である ことが確認できれば、医療費控除の対象になります。

相談してみてください。